人間魅とうまいものが詰まった地元居酒屋

私は地元に帰った時や旅行で知らない土地を訪れた時は必ず「その街の居酒屋」へ足を運びます。

個人経営のその居酒屋は大抵夫婦で経営していたり、親子だったり、もしくは大将とテキパキ働く弟子が居たりと様々。
そしてそんな人間味を感じられる居酒屋はもちろん食事も美味しい!「こだわりの◯◯!」や「当店自慢の◯◯!」という目玉があり、それをつまみに地酒をいただくのが毎回私の至福の時です。
また、お店の人に直接おすすめの味を尋ねたりお話を聞いていると、思いがけずそこからその街の歴史や知られざる観光スポットを教えてもらうこともあり、その地域のことを知りたいのなら、まず地元の居酒屋さんに行くのが一番!といつも実感します。しかも、ほろ酔いで話に夢中になってると、気付けば大将も焼酎を飲み出していたり、知らぬ間にその居酒屋の常連さんも会話に混ざり込んでたり、知らない土地なのに懐かしい場所に戻って来たような感覚を味わえるのも、個人居酒屋の魅力のひとつだと思います。

そしてどこに行っても思うのは、お店の大将が、提供する食事やお酒に自信と愛情を持っていること!
オススメを尋ねればポンっと即答!地酒を尋ねればドンっと一升瓶をテーブルに乗せ、蔵の説明からお酒の歴史を熱心に語る!まさに大将が居酒屋であり、居酒屋が大将なのだと圧倒され「じゃあそれ一合ください。」と注文すれば、ニコっと笑って、ドブドブと升も溢れる程のお酒を注いでくれる(もはやグラスは通過点)なんて素晴らしい居酒屋!
そして忘れちゃいけないのは、そんな大将を支える女将さんやお弟子さん!これまで尋ねた居酒屋さんの女将さんはいつだってニコニコしていた。初めてお店に入った時、頑固そうな大将がしかめ面で黙々と仕事をしていると、こちらもちょっと緊張してしまうけど、そこにすっと女将さんがニコっと笑っておしぼりを持って来てくれると「あ?、よかった」とホッとする。
正にお店の女神(ミューズ)であり、癒し的存在!

テキパキ働くお弟子さんの居るお店もとても魅力的。
雑用をしながら、大将が焼き鳥に降る塩の量をこっそり確認したりする姿を見てしまった時には「がんばれ!」と心の中でエールを送ってしまう。
そして、大将もその弟子のことを一目おいてるという風だと尚更たまらない!そんな二人の間でその関係性を眺めるのも面白いところ!

個人の居酒屋には色んな人間模様や地元の美味しい肴や名物、地酒が詰まっている。足を運ぶ度に、人も味も記憶に刻まれ、また訪れたくなるそんな空間が地元の個人居酒屋です。

最近はまったく行けなくなってしまったし、閉店してしまった大好きなお店もあるけれど、行ってみたい居酒屋をコツコツとリストアップして、コロナが終息したら旅行兼ねて片っ端から尋ねてみたいと思っています!
思い返してみれば、これまでの旅の思い出もほとんどが居酒屋だったな…と改めて実感。
美味しい食べ物と美味しいお酒。これが全ての記憶を紡いでいて、そしてそれをいつも変わらず提供してくれるのは、自分のお店を愛する大将の、魅力たっぷりな「地元の居酒屋さん」なんだなと改めて感じました。早くまた行きたいな!

https://shikinoaji-hanasato.com/

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