子どもが小さいかった頃。桜の季節には近隣の白鷺公園でお花見をするのが楽しいイベントのひとつでした。
平成2(1990)年に大阪市鶴見緑地で開催された、国際花と緑の博覧会(花博)に出展されたからくり時計が、終了後に伊賀市(当時 上野市)の誘致企業であるメロディアン(株)さんから寄贈されました。
このからくりの中から登場するのが不思議の国のアリスです。
子ども達は音楽が始まると時計の前に走って来て、曲に合わせて手をたたいたり踊ったり、とてもお気に入りでした\(^o^)/
そんな公園には、よくお弁当を持って出かけました♪
人気№1のハンバーグ。生協のチキンナゲット。ふっくら甘い卵焼き。可愛い一口おにぎり。定番メニューばかりでも、満開の桜の下で食べるお弁当は格別おいしかったようです。子どもたちの食欲は旺盛で、三段重ねのお弁当箱はすぐにカラッポ。持ってきたお手製の動物クッキーまでパクパク平らげてしまいました。
食べた後は、もちろんお遊びタイム。公園には遊具や、すり鉢状の小さな丘になった滑り台などもあって、わんぱくっ子は大騒ぎ。
はじけた子の笑顔を見ていると、こちらまで幸せな気分になります。
ママたちも子どもを追いかけて一緒になって楽しみました♪
鉄棒では、逆上がりを練習する子どもを横目に、高い鉄棒で何十年ぶりかに連続逆上がりに連続前回りをやったのは、私とクラシックバレエをやっていた絵美ちゃんです(((>_<)))
「危ないから止めとき!!」と繁美さんが心配して声をあげました!!
「ああ!! 出来るやん♪」満開のピンクの桜の下ではママも子どもも同じだったような…(*^▽^)/★*☆♪
今を盛りに舞い散る桜の花びらは、それはそれは綺麗なものでした。
親子ともども楽しい一日も夕暮れにはおしまい。公園の出口まで続く道には桜の花びらが散乱していましたが、それを見て、ふと(桜風呂にしようか)とアイデアが。浴槽に浮かぶ花びらを想像しただけでうれしくなって、子どもと一緒に花びらを集めることに。
帰宅してさっそく浴槽に湯を張って、集めた花びらを軽く洗って浮かべると……。なんともロマンチックな桜風呂の完成!
覗き込んでいた子どもはその光景を見て歓声を上げて、浴室に飛び込んできました。いつもはアヒルだの船など浮かべて遊ぶのですが、桜の力は強力で、花びらをすくったり、湯を交ぜたりとにぎやかなおフルタイムの始まり。
お花見効果で楽しい一日で終わるはず……だったのですが。
ここでトンデモナイ誤算が!風呂の栓を外すと花びらが詰まる……ことに気付いたのです。あろうことが、子どもが笑いながら千切った花びらは、一センチほどの細かさになって浮かんでいます。それからはさっきまでの晴れやかな気分はどこかに。ザルで必死になって花びらをすくう作業に突進。
終わった頃には、昼間の疲れも出てきて、クタクタに。
翌年。恒例行事のお花見は行きましたが、懲りて桜風呂は諦めました。
でも、ひとときの心がほっこりしたこの時間。
きっと、一緒に時間を過ごしたお友達も今はいい大人になっているけど、お母さん共に、河原での花見やホタルの散策、花火に興じたキャーキャー、ワクワク、池の土手での草滑りなどは楽しい思い出になっている事でしょう♪